韓国の哨戒艦「PCC-772 天安」は艦体疲労で沈没した?

 27日から救助に従事した潜水員の証言から、2つに分断された「天安」の断面がなめらかな一直線だったことが分かりました。造船技術者曰く「老朽により溶接面が割れることがあり、その場合は接合部分が切断したように一直線になる可能性がある」。

 「韓国メディア」は67年前WWⅡ当時に米タンカーT-2が停泊中に2つに割れた事故、1998年の貨物船分断事故を例として挙げて「疲労破壊説が有力」だと報じました。

 「PCC-772 天安」は1989年に就役しており、1999年の交戦時に艦尾を攻撃されています(人的被害無し)。また韓国艦の常ですが天安にも普段から漏水があり、3度ほど修理されていたそうです。さらに「天安」は頻繁に作戦行動についていたようで、艦体疲労が理由ならこれが同艦の寿命を縮める原因になったはずです。

 が、艦体疲労が原因なら爆発はどうなるのでしょうか。もとから北朝鮮の攻撃の可能性は低かったですが(機雷類の可能性はもうちょっとあった)、"爆発"があるからには何らかの形で火薬類が関係していたはずです。ですが、「分断面がなめらかな直線」なのだったら爆発ではないでしょう。考えられるのは、爆発が誤認であった可能性です。艦体後部がとれて無くなるなんて体験をした事ないので、その衝撃が爆発と誤認出来るほどなのか分かりませんが。ですが、爆発でちぎれたのなら「なめらかな直線」で構成された分断面なんてできないのは確かです。
 サーチナ