インドにMig-29K部隊が発足。遂にMig-29Kにも活躍の場が。

 Mig-29は悲運の戦闘機としか言いようがありません。Mig-29<<9.12>>は燃料搭載量が少ないわ、輸出用ダウングレード版のMig-29<<9.12B>>はバシバシ落とされて「Mig-29って大したことない」論を定着させてしまったわ、燃料搭載量を増やしたMig-29S(9.13S)(Mig-29<<9.13>>も同じく)では外観が損ねられるわ、Mig-29K・Mig-29M2は予算不足で残念な状況と来てる。当然、Mig-29K/M2の業績も芳しくないと。
 制空戦闘機だった原型機系列とは違ってMig-29K/M2はいわゆるマルチロールファイター。(旧)西側の機体で言えばF/A-18シリーズにあたる、と言えばわかりやすいでしょうか。マルチロールファイターだという点で、K/M2は特別な存在だとも言えます。因みに、Mig-29Kは艦載機です。
 そんなかわいそうな過去を持つMig-29Kですが、この度はれてインド海軍の空母ヴィクラマーディティヤ(旧アドミラル・ゴルシコフ)の艦載機として納入されることになりました。アメリカからもF/A-18の売り込みはあったでしょうし、中国はSu-33を選んでます。でも、晴れてMig-29Kが選ばれました。デスラー総統の「おめでとうを言わせて貰うよ」のセリフが脳裏をよぎる・・・・・。
 今年の1月18日の時点で、インドがMiG-29K×29機を追加購入することは報じられていましたが、具体的に受領する日付が明らかになったのは今回が初めてで、2月中に正式に受領するそうです。なお、去年12月初頭にMig-29Kは分解されてハンザ基地へ届けられています。これに関する公式の式典はインド西部ゴアのハンザ航空基地で2月19日に執り行われるとのこと。
 Mig-29Kの近況について少し。16機のMig-29Kはセヴェロドヴィンスクのセヴマシュ社で近代化改装中。そして、この燕たちは2012〜2013年にインド海軍へ編入される予定のヴィクラマーディティヤに搭載されることになります。それまでの間はハンザ基地へ配備されるようで、飛行隊の名前は「ブラックパンサーズ」。このMig-29Kの集団はアドミラル・ゴルシコフを購入するパッケージ契約の枠組15億ドルの内5億2600万ドルで購入されました。

リンク:ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課・インド海軍は2月下旬に艦上戦闘機MiG-29K部隊を正式に発足させる

↓単座型MiG-29K(艦載機なので翼端を折りたたむことができます)