ミストラル型ヘリコプター搭載揚陸艦導入の是非は2月中に決定される

 ソ連海軍が最後に建造した揚陸艦のタイプはイワン・ロゴフ級。ヘリコプターを搭載することのできる大型艦ですが、フトコロ事情から保管状態に置かれた艦が多く、後継に関しては外国から購入することが決まっていました。その中でもロシアが目をつけたのはフランスのミストラル揚陸艦。ヘリコプターとホバークラフト揚陸艇を搭載することができるので効率良く揚陸することができます。
 このミストラル型について、ロシアは購入するか否かを2月中に決定すると言うことです。
「購入は可能だが、それでもやはり、この件に関する議論は影響を及ぼす。
ロシアが購入を良しとする決定を下せば、ヘリコプター母艦と共に建造技術を取得する。」(ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
 さらに、ミストラル型と、ロシア国内の造船所へ同級艦4隻の建造を発注する為の技術を購入する計画だという話も。
 ミストラル型の基本スペックは以下の通り。
基準排水量16500トン、満載排水量21300トン、最大排水量32300トン、全長199メートル、幅32メートル、吃水6.3メートル、速力18.8ノット、航続距離-18ノットで10800のkm/15ノットで19800km、乗組員160人。
 エアクッション揚陸艇2隻、揚陸艇4隻、自動車輌59輌とルクレルク戦車40輌、16機の重ヘリコプター或いは35機の軽ヘリコプター、短距離の場合は揚陸要員900名、長距離では揚陸要員450名を輸送可能。
 兵装はシンバド防空システム2基、ブレダ・マウザー30mm機銃2基、ブローニングM2-HB12.7mm機銃4基。
 さらに、ロシアは南アフリカ共和国、ドイツ、カナダ、マレーシア、スウェーデン揚陸艦の取得にも意欲を示しているとのこと。
 日本のおおすみ型は満載排水量が1万トン前後(不明)、飛行甲板はあるもののヘリ格納庫はない、など制限がかなりあります。ただ、排水量については「イムジン河を遡るため」とかいう話もあったりですね(つまり、対北朝鮮だということ)かなり微妙なところです。ただ、ヘリ格納庫はあった方が何かと便利ですね。ちなみにエアクッション揚陸艇(LCAC)はミストラル型と同じ2隻を搭載可能。

ミストラル

おおすみ型「おおすみ

おおすみ型「くにさき」