ロシアの新世代ジェット戦闘機まとめ(復旧版)

 記事を間違って上書きしてしまったようなので復旧しました。時系列的には”まとめ+α”よりもこちらが先です。

ロシアの第4++世代ジェット戦闘機まとめ+α ”Su-47(S-37) 
アメリカの第4++世代ジェット戦闘機まとめ

 日本を初め、この時期に戦闘機を新規導入する国にとって大きな分かれ道となりそうなのが、第5世代ジェット戦闘機を導入するか、第4++世代/第4+世代(第4.5世代)ジェット戦闘機を導入するかということ。第4++世代はコストパフォーマンスで勝り、第5世代は基本スペックで勝る。難しいところです。で、ロシアの第4++世代ジェット戦闘機を集めてみました。

Mig-35

 スホーイT-50が実用化されるまではその代わりとして市場に提案されるマルチロールファイターです。Mig-29が原型機で、NATOコードネームはファルクラムF。非公式でスーパーファルクラムとも。ロシア国内ではMig-29の後継となるが、Mig-1.44の行方が不透明なのでいまいち不明。アクティブフェーズドアレイレーダー”ジュークAE”、推力偏向式ノズル(オプション)、高い機動性、スーパークルーズが特徴。なお、Mig-29OVT=Mig-35ではなく、Mig-29OVTはMig-35のプロトタイプ的機体です。 WikiPedia

Mig-29K

 先日インド海軍への納入の時期が発表された機体。空母艦載機でもあり、Mig-29の改良型でもある。原型機は純粋な制空戦闘機だったが、Mig-29Kではマルチロールファイターとなっている。長らく予算不足で開発が凍結されていたが、プロジェクトは再び始動し、日の目を浴びることとなった。機体には複合材料が使用されており軽量化が図られ、燃料搭載量も増加し、レーダーにはパルス-ドップラーレーダー”ジュークME”が搭載される。(Mig-29Kは単座。複座型をMig-29KUBという)[ http://ja.wikipedia.org/wiki/MiG-29_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F):title=Wikipedia]

Mig-29M2

 Mig-29Kのベースとなった機体。MiG-29MRCAという名称で各国に売り込まれたものの、採用実績はなく、写真のMig-29M2もMig-35試作1号機に改造されたので、もはや存在しません。 ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課

Mig-29OVT(第4+世代)

 この機体は財政難のため開発中止となったMig-29Mにフェーズドアレイレーダーと推力偏向ノズルを取り付けた機体。この機体で得られたデータをフィードバックして造られたのがMiG-35。[ http://ja.wikipedia.org/wiki/MiG-29_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F):title=Wikipedia]

 新世代MiG-29各タイプは単座型と複座型で、全く同一の機体フレームおよびキャノピーを採用して、複座型が基本であり、単座型は、複座型から後部座席を撤去しただけの機体という点も特徴です。

Su-37(第4+世代)

 Su-35に推力偏向ノズルの追加・アビオニクスの改良などの改造を施した機体で、2機生産された。機動性は非常に高いものの、エンジンをインドのSu-30MKIにとられたりして長らく飛行停止状態が続く。さらに、2002年12月19日モスクワ近郊のシャトゥラで711号機が墜落し、もう一方の712号機はSu-35(T-10M-12)にダウングレードされた。よって、現在はSu-37は存在していない。また、推力偏向ノズルとアビオニクスがSu-35やSu-30MK系列の機体にフィードバックされたため、存在価値も薄れ、スホーイの広報資料ではSu-35/37として同列に扱われている。この機体は正統なSu-27の後継である。Wikipedia

Su-35(第4+世代)

 元々、輸出を想定して造られた機体。Su-37の機構をフィードバックした機体をSu-35BMという。 Wikipedia

Su-33UB(第4++世代)/Su-27KUB(第4+世代)

 Su-27にも色々な改良を加えられた派生型が多くあり、それらをすべて紹介するのは無理なので、一つだけ紹介します。Su-27KUBもSu-33KUBはSu-34のような並列複座の座席をもつ機体で、Su-33UBはSu-33複座型です。KUBはロシア語の"Korabelny Uchebno Boevoy(艦載の練習/戦闘用)"の略で、当然、戦闘も練習もこなすことができます。(UBは"Uchebno Boevoy(練習/戦闘用)"の略)Su-33UBでは主翼水平尾翼を延長するなどの大規模な改修が行われ、エンジンも推力偏向ノズル付きのサチュルン・リューリカAL-31FPに換装されています。また、レーダーも"ジュークMS"を搭載しています(Su-33はN001パルスドップラーレーダー)。
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課


 初めは、ロシアからスウェーデンのJAS39まで記事にするつもりでしたが、量があまりにも多くなりすぎるので、ロシアだけにしました。他の国の分は後で書きます。と言って書いた試しはないんですがw。Su-37のあたりから説明が短くなってきますが、単に書くのが面倒になってきただけで他意はありません。

 説明のあとに、Wikipediaへのリンクを張っています。Wikipediaに記事が無いときはロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課の記事へのリンクを張っていますが、Wikipediaよりもロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課の方が何かと詳しいです。