MSはOffice2011を発表する

 米Microsoftは2月11日、MacOSX向けの最新Office統合ソフト「Office for Mac 2011」の概要を発表した。2010年中に正式版をリリースする予定とのこと。
 
 Office for Mac 2011(以下Office 2011)の最もわかりやすい特徴の一つはEntourageOutlookに置き換わったこと。どちらもメール・連絡先・スケジュールを一元管理できるいわゆるPIMソフトでWindowsユーザーにとってOutlookはおなじみのソフトだが、for MacではEntourageというソフトがOutlookの代わりに入っていた。MacOutlookCocoaで開発されているのでMacOSXとの親和性がより高まっているという。Spotlightでの検索やTime Machineでのバックアップに対応し、Window版Outlookの.PSTファイルのインポートが可能になった。WindowsユーザーもよりスムースにMacOSXに乗り換えることが可能になる。
 さらに、WordとPowerPointで、ファイルの共同編集機能が利用できるようになった。Windows Live SkyDriveあるいは企業向けのMicrosoft SharePointにアップロードしたファイルを複数のユーザーで共有できるというものでMicorosftのクラウド戦略に即したものとなっている。また、現在β版までが公開されているオンライン版Officeである(Google Documentと同じようなものです)「Microsoft Office Web Apps」を利用できるようになる。これを利用することで前者では不可能だったExcelのファイルでも共同編集が可能になる。
 UIでは、MS Office2007で導入されたリボンUIを導入したがWindows版そのままではなく、Macのメニューやツールバーを使用している点で好感が持てる。キーボードショートカットを多用するユーザー向けにリボンは隠すこともできる。

↓Word.Windows版とは大幅に異なるリボンに注目。

 β公開時期や価格など詳細については公開されていない。