Intelはデスクトップ向け6コアCPUをリリースする

 Intelは3月10日、デスクトップ用6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」を発表したそうな。新アーキテクチャに基づき設計されていて、コア数が増加したため一度に12スレッドを実行可能という。従来の4コアCPUに比べて電力効率も高いらしい。Intelの広報はこのCPUのクロック数が3.33GHzになることを明らかにしています。ただし出荷時期については言及しなかった。このCPUは"Gulftown"というコードネームで開発が進められてきた。このCPUは3月9日から13日まで行われている「Game Developers Conference」に出展されており、かつこの製品の受注を開始している業者も有るとのことから出荷される日は近そうな印象を受けます。ドイツのAlternateという店は2月末からこのCPUを1,099ユーロ(1,493ドル)で受注しているとのことで、この記事を書いている時点での為替レートは1$=90.595円なので1円90円とすると日本円にして134,370円となります。Alternateのカタログには12MBのL3キャッシュを搭載しクロックを3.6GHzにまで引き上げられるという(いわゆる自動クロックアップ機能でしょうか?)。

 新アーキテクチャはWestmereがベースになっており新CPUは32nmプロセスで製造される。現行のゲーム向けであるNehalemチップは45nmプロセスで、2007年頃は65nmでCore2Duoが製造されていたことを考えると技術の新ぽが著しい。

 IntelはWestmereベースのサーバ向け6コアCPUも3月中に投入すると予想されている。AMDもこれらに対抗してゲーミングPC向けのPhenom II X6を近日発表予定という。

 このCPUでネックになりそうなのが消費電力。電力効率は高いのかもしれないが、TDPが100W台だったPentium4を上回る130W台にリバウンドしてしまった。AthlonXPとの競合に勝つためにひたすらクロック数の向上だけに特化したPentium4を見直して省電力なCore Duo(元々ノート向けだったけど)やCore2Duoに転換したにもかかわらず、元に戻ってしまった。まあ、意味があってそうなるのは仕方ないのかもしれないけど。

/.J
CW