中国海軍の戦闘艦など10隻から成る部隊は中国方面を目指している模様

 致し方ない事情で二日ほど更新をお休みしてしまいました。途中に黒海艦隊絡みだけでもいろんなニュースが有っただけに残念です。少し古いニュースになりますが付き合ってくださいね。

 以前から艦載ヘリで執拗な挑発を続けていた中国海軍ですが、中国本土の方面に航行する部隊が発見されました(統合幕僚監部の資料を参照のこと)。
 件のヘリを搭載していた部隊は沖縄本島の南西約130kmの海域を北西に航行していた一群で、ソブレメンヌイ級2隻・ジャンウェイⅡ級フリゲート1隻・ジャンウェイⅠ級フリゲート2隻・キロ級潜水艦2隻・フーチン級補給艦1隻・ダーラン級潜水艦救難艦1隻・トゥーヂョン級艦隊航洋曳船1隻の計10隻から構成されていました。どこまで見たことある一群ですね・・・・。南西諸島付近で演習を行い通過していったこの一群の帰りでしょう。統合幕僚監部もその事を確認しているようですし。リンクに飛んで見ていただけばすぐに分かりますが、こいつらは行きの時もヘリで挑発していたヤツらです。なお、今回この部隊を発見したのは海上自衛隊第11護衛隊(横須賀)所属フリゲート「しらゆき」および第5護衛隊(横須賀)所属駆逐艦「いかづち」です。「しらゆき」は”はつゆき”型DDの2番艦(DD-123)で地方隊が護衛艦隊に編入される以前は横須賀地方隊第21護衛隊に配属されていた艦です。「いかづち」は”むらさめ”型DDの7番艦(DD-107)で最後にインド洋に派遣された護衛艦です。

(↑ジャンウェイⅡ級フリゲート)
 以下にそれぞれの艦番号を記しておきます。

*フーチン級補給艦      882
*ダーラン級潜水艦救難艦   332
*トゥーヂョン級艦隊航洋曳船 830
*ジャンウェイⅠ級フリゲート 541/542
*ジャンウェイⅡ級フリゲート 522
 今回の統合幕僚監部発表資料に掲載されていた写真は上記の艦のみですが、不足分を”行き”の時の資料から補っておきます。
*ソブレメンヌイ級      137「福州 」/139「寧波」
 行きの時はトゥーヂョン級艦隊航洋曳船の写真が得られていませんでしたが帰りは撮影に成功したようです。さらに、今回はジャンウェイⅠ級フリゲート(541)からのZ−9艦載ヘリ発艦も捉えています。

 以前の時は”帰り”は台湾ルートで帰ったようなのですが(秋幸華(チゥ・シンファ)様、情報提供ありがとうございました)今回は南西諸島ルートでお帰りのようです。中国海軍の戦略に基づけば南西諸島までは”中国の内海”とする予定だそうなので海上自衛隊には気を引き締めてもらいたいところです(先に政治家が引き締めるべきかも)。