防護巡洋艦”ワリャーグ”の軍艦旗はサンクトペテルブルクに運ばれた

 先日、ロシア太平洋艦隊旗艦、親衛巡洋艦ワリャーグ”が韓国の仁川を訪問し、その際にロシア帝国海軍の防護巡洋艦”(旧)ワリャーグ”の軍艦旗受け取りましたが、その軍艦旗サンクトペテルブルクに到着しました。(flot.com)

(↑ロシアの海軍の伝統の軍艦旗、聖アンドレイ旗)
 軍艦旗サンクトペテルブルク市のクロンシュタット区に有る海軍大聖堂(聖ニコライの海の聖堂)に移動され、そこで受領式典が行われました。

 軍艦旗は軍葬の礼で迎えられ、荘厳な雰囲気の中式典が行われた。式典にはロシア大統領婦人のスヴェトラーナ・メドベデフ、モスクワ総主教、文化観光部長官、サンクトペテルブルク市の知事のヴァレンティナ・マトヴィエンコ、そして海軍関係者が出席した。
「このイベントはロシア連邦の歴史に素晴らしいものとして記録されるでしょう。サンクトペテルブルクの大聖堂に軍人の魂、祖国を愛する心---祖国のために自分を犠牲にする力の象徴を収めました。軍艦旗は乗組員の武勇の印として、また若年層に求める心のあり方の象徴として私たちの心に永遠に残るでしょう」と式典で演説されました。

 元記事には

где как ожидается, он останется на постоянное хранение после восстановления храма в 2013 году.
と書かれており、2013年の聖堂の修理の後もそこで永久保存されるだろう、という内容なのですが、前回の記事では軍艦旗は”貸与”って報道してたんですが・・・・。その後の分にもあたかも聖ニコライの海の聖堂に安置されるかのような表現が使われていたのですが、どうなっているのやら・・・・・。なお、サンクトペテルブルク市はモスクワのような特別市なので州と同格です。したがって行政のトップは”市町”ではなく”知事”となります。因みに、大阪市サンクトペテルブルク市と姉妹都市提携を結んでいます。

 防護巡洋艦ワリャーグ”(6500トン)と砲艦”コレーツ”(1213トン)は日露戦争時に日本海軍の瓜生提督指揮の艦隊と交戦し、降伏を選ばず韓国の仁川沖で自沈しました。勇敢に敵と戦い、降伏を選ばずに自沈を選択したその精神は”英雄”と評されました。ま、当時はロマノフ王朝も末期の時代で、人員確保の為の”プロパガンダ”に利用されたような気もするんですけどね・・・・。