米軍が東北地方太平洋沖地震に見舞われた日本を支援

 地震に伴う津波で空自のF-2Bなどが水没したり福島第一原子力発電所で燃料棒融解の危機があったりといろいろ大変な時ですが、各国が日本の支援を表明しています。アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・ニュージーランド・中国・韓国・台湾(要請があれば派遣する準備があるとのこと)など計50ヶ国。特に同盟国のアメリカは手厚いサポートをするつもりのようで、「アメリカの空母1隻が日本に待機しているほか、もう1隻も日本に向かっている」と述べ、支援に備え、アメリカの艦隊を移動させている」(オバマ大統領)とのこと。
なお、米軍による援助作戦名は「Operation tomodachi」だそうです(CNN:http://edition.cnn.com/2011/US/03/12/quake.response/index.html

(↑CVN-73”ジョージ・ワシントン ”)
 「日本に待機している」空母は第5空母打撃群のCVN-73”ジョージ・ワシントン ”のことでしょう。この他第七艦隊の艦艇が即戦力として自衛隊と協調行動を取るのでしょう。

(↑強襲揚陸艦エセックス”)
 一方、”もう1隻も日本に向かっている”というのは同じく原子力空母CVN-76 ”ロナルド・レーガン”(第7空母打撃群)の事です。既に日本にいるワスプ級強襲揚陸艦二番艦「エセックス」と第七艦隊旗艦である揚陸指揮艦LCC-19”ブルーリッジ”などは強力な戦力になるでしょう。

(↑揚陸指揮艦ブルーリッジ)
豊富な回転翼機(輸送に使えるヘリはエセックスだけでCH-46×12機・CH-53E×4機・UH-1N×2機・MH-60S×2機の計20機。輸送能力は限られるものの駆逐艦巡洋艦・空母のシーホーク系列の対潜哨戒ヘリでも輸送が可能)は物資の輸送・生存者の救助に役立ちますし、ブルーリッジ・エセックスの設備は避難民の収容・緊急の手術などで威力を発揮します。必要と有らば空母から電力を供給することも出来るでしょう。また、ロナルド・レーガン空母打撃群にはあのサプライ級高速戦闘支援艦4番艦「T-AOE-10 ブリッジ」が配備されています。満載排水量で48,800tの大型輸送艦。かなり支援には期待できそうです。

(↑エセックスに搭載されているCH-53E)
 アメリカとしては基地問題解決だとかTPPを締結させたいだとか地震を口実に空母を送り込んで中国を牽制したいとか色いろあるんでしょうけどね。