セヴェロドヴィンスクに係留されているタイフーン型2隻は巡航ミサイル原潜に改造される可能性が高い

 ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課の記事"ロシア海軍は、2010年に新世代潜水艦各タイプの1番艦を受領する "の最後に現在セヴェロドヴィンスクに係留されている2隻のタイフーン型(アルハンゲリスクとセヴェルスターリ)についての記述があったので紹介します。記事そのものも興味深い話題を扱っているので興味があるなら一読することをおすすめします。

 R-39型SLBMを20基搭載するプロジェクト941(タイフーン)型戦略原潜は2004年のR-39の引退とともに戦略任務を解かれ、建造された6隻のうち既に3隻が除籍された。残った3隻のうち1番艦のTK-208は新型SLBMブラヴァーを搭載する941U型に改造され、残った2隻がセヴェロドヴィンスクに係留されていたアルハンゲリスクとセヴェルスターリになる。これまで、これらの艦もブラヴァー搭載の941U型に改造されると見られていたのですが、「海軍総司令部の高位の代理人」の提督はこの2隻に関して「巡航ミサイル原潜に改装される可能性が高い」と発言したそうです。更に、プロジェクト941を巡航ミサイル原潜に改造する計画は数年前から存在していたそうです。デルタ型に搭載されていたR-29型SLBMは改良の潜在力があったため、母艦のデルタ型と共に近代化を行いながら現役にとどまっています。

 なお、"ロシア海軍は、2010年に新世代潜水艦各タイプの1番艦を受領する "によれば、「ボレイ」「ヤーセン」「ラーダ」の各1番艦が2010年に就役する予定だということ。楽しみだなあ。