インド軍は「世界一辛いトウガラシ」を利用した兵器を開発する?

 /.Jより。それによれば、インドは対群集用に使用される非致死性のスプレーに「世界一辛いトウガラシ」といわれる「ブート・ジョロキア」を利用しようとしているという。他にも寒冷地部隊用食糧添加物への応用が考えられているとか。

 「唐辛子入り兵器」として一番効果があるのは「唐辛子入りスタン擲弾」らしく、これを使用すると標的は時間も目が開かず呼吸困難を引き起こすと考えられているとのこと。もちろん非致死性ですが。「スタン擲弾」というのは「擲弾型のスタン弾」ということだと思います。スタン弾は弾種の一つ(散弾銃での使用が主だったような)で暴徒鎮圧等に使用される弾で、目的は標的を気絶(スタン/stun)させることです。当然破壊力は抑えられています。ただ、何しろ銃火器から発射されるわけなので死人も出てしまいますが。擲弾はまあ読んで字のごとく投擲する弾のことです。わかりやすく言えば手榴弾です。というか手榴弾も擲弾の一種です。擲弾にも色々と種類がありますが省略(パンツァーファウストも擲弾の一種みたいですね)。唐辛子使うっていうからには、擲弾の中から唐辛子の成分でも出てくる仕組みになってるんだろうね。スタン弾だと出る犠牲を抑えようって魂胆なのかな。とは言え、唐辛子で死んだ人もいるみたいですね(/.Jのコメント欄にあった)。リスクはそりゃ低いだろうけど。

 自動擲弾銃は陸自の96式装輪装甲車にも装備されています。これは人員殺傷用。自動擲弾銃の代わりに12.7mm重機関銃M2を装備する車両もあります。

↑96式装輪装甲車に装備される96式40mm自動擲弾銃