韓国の哨戒艇「天安」が沈没

 本日2本目。
 
 27日未明、韓国海軍の哨戒艇「天安」が沈没しました。場所はNLL(北方限界線)近くの海域(ペンニョンド島付近)で、乗組員104名のうち46人が依然行方不明とのこと。
(写真は北海道新聞より。沈没艦と捜索中の船舶)
 天安は26日の2145時ごろに船体後方に穴が開き、27日未明に完全に沈没したようです。この件について合同参謀本部情報作戦処長(←財経新聞ではこうなっていました)であるイ・ギシク海軍准将は27日に艦艇の船底に原因不明の穴が開き沈没したと説明し、原因は不明なので北朝鮮からの攻撃だとは断定出来ないとしました。そしてお決まりの文句「一刻も早く原因を究明し適切な措置をとりたい」を述べました。韓国連合ニュースは船尾のスクリュー部分で大きな爆発音がした、と報じています。韓国軍は27日午前にも海難救助隊を現場海域に投入し、水深20〜30メートルの海底に沈んでいる哨戒艦の破壊部分を調査し、原因究明に努める。
 58人は既に救助されていますが、残りの46人は行方不明だそうです。合同参謀本部は人命救助作業が最優先との見解を示し、北朝鮮からの魚雷攻撃などの可能性については「確認されていない」としました。一方、当該海域近くの別の哨戒管区を担当していた「束草」のレーダーにUnknownの対水上目標が映ったため、5分間の警告射撃を行った。が、発表では「レーダーに捉えられた物体の形状から鳥の群れと推定される」 鳥の群れねえ。よっぽど密集してたのかね。

 青瓦台(大統領府に相当)の李東官広報首席秘書官は、北朝鮮との関連は不明としました。鳥?鳥も北朝鮮生物兵器?んなアホな。まさかね。
浦項コルベット
 今回沈没した「PCC-772 天安」は満載排水量1200t程度の浦項級で、76mm速射砲・Mk.46短魚雷・短SAM・エグゾセSSM・RGM-84ハープーン・40mm/30mm連装機銃・爆雷投下軌条を装備するコルベット。最大速は約32ノットで、北の不審船対策を考慮して設計されている。爆雷投下軌条を装備するところから分かるように、主に沿岸部での戦闘を想定している。韓国海軍史上哨戒艦以上の大型戦闘艦がこのような形で失われたのははじめて。仮に北朝鮮からの攻撃だとすれば、沿岸砲台からの砲撃、雷撃、艦砲射撃、対戦車ミサイルのような小型ミサイルによる攻撃、機雷などが考えられるでしょう。
 この件に関しての記事はFLOT.comにもありました。