ロシアはウクライナ潜「ザポリージャ」の改修に協力する(と「SS-502うんりゅう」竣工・引渡し)

 元々タイトルのつけたが「六課」と似てたので、コピー記事を作る時のタイトル決めが大変です・・・・いや、ただの愚痴ですよ。

 ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課の記事によれば、ロシア海軍総参謀長第一代理オレグ・ブルツェフ海軍中将はラジオ局「エコー・モスクワ」の番組に出演していたときにウクライナ海軍唯一の潜水艦「ザポリージャ」についても言及していたとのことです。彼は「私達は、我々の作業を強化します。私達は、ウクライナ側に呼びかけ、彼らが潜水艦を修理できるように援助します」と語り、ロシアは「ザポリージャ」の修理に協力することになります。中将曰くロシア海軍ウクライナ海軍の関係は「合理的かつ人間味あるものです」。

 この艦はソ連時代に建造された通常動力のプロジェクト641(フォックストロット級)で、当時の艦番号はB-435だそうです。
 ディーゼル・エレクトリック潜水艦「ザポリージャ」は1970年に建造され、就役中に13000海里を航行しキューバを含む14回のパトロールを実施して、魚雷発射により海軍総司令官司令官から表彰された経歴を持つそうです。公式では1997年以降この潜水艦はバラクラヴァに在るウクライナ国防省の艦船修理工場で修理されているとのこと。ですが、ソ連黒海艦隊分断後に本潜が航海することは無く現在に至っています。2003年以降は黒海艦隊の第13艦船修理工場で修理されているそうです。ウクライナは本艦を譲渡されて以来、再就役を目指しているそうですが、今回の件で分かる通り未だに完了してません。隣国だけにロシアも見かねた・・・と?
 写真も「六課」からの拝借で、三枚のうち同じアングルのものを二枚です。
(2009年7月25日)
(2009年11月29日)
(陸ではなく艦には)見ての通り、全く変化がありません。いや、細かく見たら艦も微妙に違ってますが。

 別に比べるわけではありませんが、こういう報道を見ると「なんやかんや言っても海自は技術のある近代海軍の部類なんやな」と思うわけです。特に、潜水艦の事情は(必要だとは言え)恵まれてますね。前例がないとほとんどなにも出来ないのが弱点ですが。世界的に見れば最新鋭の部類に入るであろうAIP搭載・X舵採用の"そうりゅう型SS"も順調に就役してますし。ちなみにSSそうりゅう型の基準排水量は2900tで水中排水量は4200t、フォックストロット型の水上排水量は1950tで水中排水量は2550tです。
 この後に3月25日に竣工し自衛艦旗を受け取ったそうりゅう型2番艦「SS-502うんりゅう」の詳細を記事として書いていましたが、またまた記事が吹っ飛び(いい加減にしてくれ)書く気などとうに失せているので、ここにうんりゅうの竣工と海自へ同艦が引渡された事実のみを書き記しておきます。

そうりゅう型1番艦「SS-501そうりゅう」(第1潜水隊群・呉)