AppleはiPhoneOS4.0を発表する

iPhoneOS4.0が現地時間4月8日にAppleから発表されました。
 バージョンが3.xから4.0へと上がったことで様々な相違が出てきますから、買い控えていた人だっているでしょうね。4.0についての詳しい解説はITmediaの記事なんかを見てもらうとして、目玉は「マルチタスク対応」と「iBooks対応」でしょうか。/.Jでは更に「iAd」も目玉に入れています。

 4.0ではマルチタスクに対応するという噂が流れていましたが、ジョブズは夢を叶えてくれました。「音楽を聞きながらTwitterをやる」なんていう子供だましのマルチタスクではなく、「音楽を聞きながらTwitterもやって、Safariも立ち上げる」といった普通のマルチタスクが出来るようになります。iPadと同じように電子書籍を読むことだって出来ます。新しい広告プラットフォーム「iAd」はアプリの動作に影響を及ぼさずにインタラクティブ広告を展開出来ます。Newtonではフォルダ階層によるシステム管理ではなくデータベースによるシステム管理を採用しましたが、OS4.0ではフォルダによる管理も採用し最大2160個のアプリケーションが管理可能となりました。メールは複数のアカウントに対応し、もちろん全て共通のトレイで管理出来ます。メールのスレッド表示も新規サポート。ロック画面だけではなくホーム画面の壁紙変更も可能となり、企業向けのセキュリティ強化も行われています。なにげに見逃せないのが、Bluetoothキーボードのサポート。ソフトウエアキーボードに「キイィィ」な人には朗報です。カメラにはタッチによるスポットAF機能が追加されています。この機能は市販のタッチ液晶搭載コンパクトデジカメなどには積極的に採用されていますが、携帯レベルのデバイスでの採用は珍しいのではないでしょうか。

 残念なお知らせもあります。iPhone 3Gと第2世代iPod touch(そして恐らく第3世代iPod touchの8GBモデルも)をお使いの方はOS4.0のすべての機能を使用することが出来ません。マルチタスクなどが利用できない機能です。マルチタスクは期待度も大きかっただけに残念です。iPhone 3GSおよび第3世代iPod touch(2009年後半以降の32/64GBモデル)では全ての機能を利用することが出来ます。OS4.0リリース以後は、今年もリリースされるであろう新型iPhoneフラグシップ機となり3GSが現在の3Gの地位に降りてくる事になるのでしょう。

Link:AppleのiPhone OS 4.0紹介ページ