「PCC-772 天安」は16〜17日にかけて引き上げられる見通し

 韓国国防省は13日に「気象条件に恵まれれば16〜17日ごろに沈んだ(「PCC-772 天安」の)艦尾部分の引き揚げが可能」との見解を示し、引き上げが可能となれば当初の「今月末引き上げ予定」よりも大幅に予定が繰上されます。一方で、米英など4カ国が参加を表明している国際合同調査団による沈没原因の特定にはまだ時間が必要です。

 韓国軍は13日の会見で「現場海域の天候が14日夜から回復する見通し」「15日に引き揚げに必要な残りのワイヤの設置に成功すれば、16〜17日には艦体を引き上げることが出来る」と説明しました。

(在りし日の「PCC-772 天安」)
 昨日の記事でも書いたように、韓国軍は天安の艦体後部を12日に作業しやすい浅海域に移動させています。この移動により、艦橋構造物などが水面上に露出していますが搭載されていた(対艦ミサイルのキャニスターや)3連装短魚雷発射管は脱落しており、衝撃の規模が伺えます。ただ、対艦ミサイルについては搭載していない艦もあります。以前の天安の写真を見る限り対艦ミサイルのキャニスターは設置されていないように見えますが、改装の履歴などを知らないので何とも言えません。ちなみに、朝日新聞では対艦ミサイルも搭載していたことになってます。