ロシア海軍バルト艦隊のロプーチャ型揚陸艦「カリーニングラード」はポーランドの港で戦勝65周年の行事を行う

 FLOT.comによるとバルト艦隊のロプーチャ型(プロジェクト775)揚陸艦「BDK-58カリーニングラードКалининград」が戦勝65年目に関する行事を行うようです。同艦は5月5日から5月10日にかけてポーランドのシフィノウイシチェ港を非公式訪問する予定で、その時に行事を行う模様。

 同艦が訪問中、ポーランドの船員に会ったりポーランド記念碑に花束を置いたりといった交流があるようです。また揚陸艦カリーニングラードを住民や観光客が見ることができるようです。

 シフィノウイシチェはポーランド領ですが、冷戦中はソ連海軍の基地がありそこでロシア艦の修理・メンテナンスも行っていました。さらに、ロプーチャ型は全部ポーランドで建造されていたりします。今回の行事はそういった歴史のあるシフィノウイシチェだから行われるのでしょう。

(↑ロプーチャ型。おそらくProject 775M)
 揚陸艦カリーニングラード(土地の方と間違えるとややこしい・・・)は1984年5月31日に完成し、1985年に就役したようです。バルト艦隊の第71揚陸艦旅団に所属し2003年〜2006年(と2008年)の国際海軍演習「Baltops」に参加しています。2006年にはチュニジアアルジェリア、スペイン、ポルトガルの港を訪問し大西洋・地中海方面にも足を伸ばしています。最近ではドイツのキール、オランダのデンヘルダーを訪れています。ロプーチャ型自体はロシア海軍に19隻在籍していて、ロシア海軍内の正式分類は大型揚陸艦(BDK)ですが、西側で言う戦車揚陸艦(LST)に相当します。太平洋艦隊所属艦は沿海州カムチャッカの物資輸送に重宝されているとのことです。2004年8月30日には太平洋艦隊所属のBDK-11ペレスウェートが呉を訪問、9月4日には我らが海上自衛隊と共同訓練を行っています。

 今回の文章はちょっとハードでした。でも間違いは無い・・・・はず。
 ※タイトルが「ウクライナの港で」となっていましたが正しくは「ポーランドの港で」です。訂正します。