ロシア太平洋艦隊旗艦ロケット巡洋艦「ワリャーグ」はサンフランシスコへ出発した

 秋幸華(チゥ・シンファ) 様にいただいた”ワリャーグが米へ向けて出発する”という情報をだいぶとかけずり回って他のソースを探していましたが結局見つからずじまいです。通信社ノーボスチは何故か検索が役に立たず断念(トップニュースにも出ていませんでした)。イタルタス通信にも痕跡なし。タス通信も同じく。flot.comは英語版にも記事はなし。記事があっても良さそうなのに出てこないのは自分が悪いのでしょうがでないものはどう仕様も無いので、秋幸華様ご提供の新華社の記事を元に話を進めていきます。

(↑スラヴァ級)

 中国語は漢字だからおおよその意味が取れると油断してたら大変な事になる恐ろしい言語です。まずタイトルの「誘導ミサイル駆逐艦」(ワリャーグのこと)については秋幸華様のコメントにも有ったのでとりあえずスルー。どうせただの誤植。で、機械翻訳の結果だけど、画像のキャプションが「ロシア海軍太平洋艦隊の旗艦、"クズネツォフ"ミサイル巡洋艦[データ画像]」 ん?はい??? "クズネツォフ"(重)ミサイル(航空)巡洋艦はそもそも北方艦隊所属のはずですが・・・・まあこれも誤植でしょう多分。あるいは機械翻訳のせいか。ロケット巡洋艦ワリャーグ」は米国訪問のため6月4日に母港を後にしたとのこと。機械翻訳がはじき出した「?里斯布托?タンカー」(?は日本語に無い漢字)なる意味不明な訳語は秋幸華様の仰る補給艦「ボリス・ブトマ」のことでしょう。他に「フォーティ・クリロフ」も随伴するとのことなので今回は「戦闘艦+曳航タグボート+補給艦」といういつものセットになります。約1ヶ月の時間をかけて一行はサンフランシスコを目指します。ということは往復2ヶ月。向こうに滞在する日数を0日にしても帰ってくるのは8月頃。ヴォストーク-2010の期間はまだ発表されていないようですが、果たして間に合うのでしょうか・・・・・。主要艦隊のうち3つの艦隊旗艦が揃う一大イベントはどうなるのでしょうか・・・・極東に一応3艦揃ったことは揃いましたが、演習もやってくれないと意味がない!

↑赤点がウラジオストク。緑点がサンフランシスコ。

 うーむこれは吃驚奇想天外摩訶不思議落書無用。まさかこのタイミングで太平洋艦隊旗艦が抜けるとは。以前flot.comのコメント欄に「3つの艦隊旗艦が揃う」と書き込んで喜んでいた方もいらっしゃったのでロシア人にとってもそれなりの楽しみだったのでしょうね。シア様の記事をお見かけしなくなって久しくなりますが、今は早期復帰よりも御健康なのかどうなのかが気になるところです・・・・。さて、ワリャーグ一行はどの海峡を通っていくのでしょうか。GoogleEarthで見てみましょう。宗谷海峡は北すぎるので、北から太平洋に抜けるならやっぱり津軽海峡日本海を南下するマジキチルートなら東シナ海経由・・・・。まあ目的地がサンフランシスコなので津軽海峡宗谷海峡でしょうが。