ロシア海軍太平洋艦隊旗艦ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は津軽海峡を通過してサンフランシスコへ向かった

 ワリャーグが敵前逃亡するという記事を書きましたが、ワリャーグ津軽海峡を通過して太平洋へ躍り出たようです(統合幕僚監部の資料)。同艦を確認したのは大湊所属の第15護衛隊ちくま(DE-233/あぶくま型)。

(↑ワリャーグ)

 コメントで秋幸華(チゥ・シンファ) 様も指摘されていますが、随伴しているはずの補給艦「ボリス・ブトマ」、遠洋タグボート「フォーティ・クリロフ」の2隻をちくまが確認したと言う記述がないんですね。ついて行か無かった?まさかね。ピョートル大帝対馬付近を航行していた時も統合幕僚監部の資料には随伴艦についての記述はありませんでした。が、その時はflot.comなどロシア国内の情報源でも随伴艦についての記述がありませんでした。今回の随伴艦についての記述はロシア国内の情報源ではありませんが、「随伴艦無し」というのも面妖な話です・・・・。

 先日、黒はに様にノーボスチにワリャーグがヴォストーク-2010をとんずらする事についての記事があるとコメントで教えていただいたので見に行ってきました。おそらくこれでしょう。この記事によれば、ワリャーグのサンフランシスコ訪問は「ロシアと米国間の国際軍事協力の枠組みの中で開催される」との事ですが、全くもっていつも通りの言葉です。サンフランシスコ以外にワリャーグはサンディエゴ、シアトル、真珠湾マリアナ諸島の港も訪問するようです。どうやら、訪問の目的は単なる親善だけのようですが、このタイミングでヴォストーク-2010から抜ける理由はいったいなんなのか。遠洋航海の方が演習になるとでも?それともどうしてもこのタイミングじゃないとダメでしかもワリャーグが訪問しなければならない理由が何か有るのでしょうか・・・・。