JAXAは「はやぶさ」のカプセル内の試料容器を開封し気体の採取に成功した

 先日帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。イオンエンジンの長時間連続稼動や自律行動の試験、イトカワのサンプル採取をはじめとする調査など様々な成果を残してくれましたが、その中でも一番わかり易いのが「イトカワのサンプルリターン」でしょう。そのまんま、サンプルを地球に持って帰ると言うことです。

 そのサンプルが入っている可能性の有るカプセルは6月13日19時51分にはやぶさより分離され、大気圏に突入しオーストラリアのウーメラ保護区内に軟着陸し18日には開封を行うキュレーションセンター運ばれていました。JAXAは管制室のあった相模原市JAXA宇宙科学研究所のキュレーションセンターでカプセル内の試料容器を開く作業を24日に開始しました。現在のところ、気体の採取に成功したそうです。

(↑カプセルのイメージ)

(↑カプセルの写真)
 少し前に、「はやぶさのカプセルにサンプルは入ってなかった」という話を聞いたかもしれませんが、それは22日の開封準備作業で2重構造の試料容器の外側の容器のふたを開けた際のニュースで、本命は今回開封する中身の方。7月上旬には内部を観察できる見通しだと言うことで、採取出来ていたのが本当に微粒子だけの場合は、イトカワ由来のものなのかの判定に数カ月かかる可能性があります。

リンク:JAXAプレスリリース
     Yahoo!ニュース