大阪港で輸送艦”おおすみ”の一般公開

 17日〜19日に掛けて海上自衛隊輸送艦”LST-4001 おおすみ”が大阪港第二突堤一般公開されています。なので行ってきました。最後に参加した一般公開は砕氷船”しらせ”(一代目)でした。


 乗艦・退艦は右舷のランプドアから行ないます。まず車両甲板下の車両格納庫を見学。壁にかけられた護衛艦の写真を眺めつつ後部方向へ。途中、プロジェクターでヘリの離発艦やおおすみ/LCACの運用を映像で流していました(途中でシュールな雪合戦アニメが挟まれます)。

ウェルドックの手前で艦橋構造物後方のエレベーターを見上げることが出来ます。

 車両甲板左舷側〜右舷側を通ってウェルドックへ。ウェルドックには当然ですが、LCACが搭載されている状態になっておりLCACの見学ができます。

LCACは内部を見学することも出来、ヘッドセットも被れます(被ってるのは子供ばっかりでしたがw)。LCACにはファブリーズか何かが掛けてありました。

なお見学できるのは車両格納庫に近い方の一艇のみです。(”LCACなら世界の陸地の70%に揚陸出来、おおすみ型も従来型よりも速く被災地に到達でき効率的に揚陸できる”と分かりやすく利点が説明されていました)


(↑LCACと人の大きさがよく?わかります)
 LCACを堪能した後は右舷側〜左舷側を通って階段を登り陸自隊員の居住区へ(第二甲板かな?)。”おおすみ”では陸自隊員を載せたままの長期間航行が想定されているため艦の乗員とは別に居住区が設けられています。更に上に上り(第一甲板?)通路を通ります。この通路には庶務課の部屋や事務室がありました。粉末消火装置も。通路をそのまま置くに進み、左に曲がるとキャットウォークに出ます。そこ舷梯が格納されています。

(↑この傾いている状態で正常です)

 さらに階段を登り露天甲板(車両甲板)へ。車両甲板と飛行甲板は自由に見学することができ、飛行甲板最後部からは艦尾の開いたウェルドック扉を見ることが出来ます。写真は何が何だか分からないでしょうが、日章旗のせいでこんな構図になりました・・・・。

(ウェルドック扉)

 艦橋構造物後方にエレベーターがあります。先程車両格納庫から見上げていたヤツです。当然露天甲板上で固定された状態です。

このエレベーターに沿って艦橋に上がる列が伸びています。なお、艦橋横に陸自施設科(?)のクレーンが載っていますが「艦橋まで三〇分」の表示にしか使われておらず、哀しいかな誰も興味を示しません(とは言えドーザーも含めてあの辺の車両は民生品とほぼ同じですが)。階段を登り01甲板へ。CIWSの後部を眺めつつ(写真撮りたかった・・・・)02甲板へ。投光器の横をかすめ煙突とクレーンの間を潜り抜け艦橋構造物左側のMk 36 SRBOCチャフランチャーと信号旗の横を通りぬけ独立合焦式20cm双眼鏡(湾曲収差も少なくて見やすかったです)を覗いて艦橋内へ。戦術航法システム(TACAN)操作卓、レーダー操作卓と海図室を覗いて艦橋を後に。艦長席にはフジノンの双眼鏡が置いてありました。あとは順に下へ降りて行き再び車両格納庫へ。乗艦時と同じランプから退艦します。

(↑チャフランチャー)

(↑双眼鏡)

(↑前部CIWS先端)
 おおすみ輸送艦LCACやウェルドック、そしてウェルドックから直接車両格納庫へ移動できる構造など他の艦にはない特徴を備えているので興味深かったです。従来型のようなビーチングを前提とした輸送艦とは一線を画す構造は(海自では)貴重なのでもし予定が付くなら明日(海の日)にでも見に行ってもらいたいですね。で、艦全体を合成した一枚。至近距離で撮らざるをえないので艦体が湾曲して見えるのは悪しからず。対角魚眼レンズが欲しいですね(それより先に一眼レフをだな・・・)。

水平がちゃんと出せてないのは悪しからず。上手くつながってないところも見逃してね(波型に切ってぼかしフィルターを掛けると余計不自然に・・・・)
 ちなみに、おおすみ型の露天甲板には米空母や強襲揚陸艦ひゅうが型護衛艦と同じ滑り止め剤「MS-440G」が塗られています。塗られている部分と塗られていない部分の境目を撮った写真がこれです。

(左側が塗られている面)