150基以上のブラヴァーを量産すべき?新型SLBMを巡るお話

 最近この話しばっかりですが。ノーボスチの記事によれば、ロシアは近い将来に150基以上の”ブラヴァー(ブラワー)”ミサイルとその予備を製造すべきだと”Национальная оборона”誌のメンバーのИгорь Коротченко(イゴール・コロチェンコ)がノーボスチに対して語ったということです。

 彼によれば、2010年〜2011年に予定されているブラヴァーの試射が成功し8隻のプロジェクト955(ボレイ級)に搭載され実戦配備される段階まで到達すると最低でもブラヴァーは124基生産されるだろうとのことです。さらに、最終的には150〜170基が生産されるべきだと結びました。

 また、彼は現在ロシア国内でブラヴァーミサイルを生産可能なのはボトキンスク(Воткинский)の工場だけである(固体燃料ロケットを生産できるのがそこだけのようですが自分はよく知りません)という点について注意を促し「この会社だけが戦略ロケット軍のРТ-23(DoD識別番号:SS-24 NATO名”スカペル”)や陸軍の戦術弾道ミサイル”イスカンデルM”の生産を行うのは過度の負担である」と警鐘を鳴らしました。そして彼は”ブラヴァーの生産を期日通りに行わせるために産業用電子機器の導入や生産ラインの近代化の為に資金を投入する必要がある””ボトキンスク工場は将来にミサイルが必要になる(改ボレイ級で)残っている潜水艦”Борей”(北風)の為のミサイルの生産について真剣に準備を始めるべきだ”と語りました。


(↑SS-24スカペル発射ビデオだということですが、中身はまだ確認していません。)

 ボレイ級およびその改良型が予定されている8隻全てが就役すれば合計で最大744発の核弾頭を投射可能になるとのことです(”ユーリー・ドルゴルキ―”は12発、以降の艦は16発のミサイルを搭載の予定で、ミサイル1基あたり6〜10個の弾頭を搭載可能です。じゃあなぜ744発になるのか?私に聞かないでください。元の記事にそう書いてあります・・・)

 イスカンデルだとかの生産も一緒に担当していたとは知りませんでした。・・・・それ、すごい高負荷ですよね。