サンクトペテルブルクでクリヴァク型警備艦のディーゼルエンジンが不法輸出されそうに

 海保の例の尖閣諸島の動画流出もあれば、ロシアでも流出(未遂)が。

 サンクトペテルブルクで、軍の装備品を海外に不法に輸出しようとした事件が発生したそうです。事は未遂に終わりました(flot.com)。

(↑クリヴァクII型の”プイトリーヴイ”---プロジェクト1135M)
 輸出されそうになったのはディーゼルエンジンロシア海軍ディーゼルエンジンを装備していた艦のもので、恐らくプロジェクト1135”ブレヴェストニク”型警備艦(クリヴァク型フリゲート)のものだと推定されているとのことです。北西通関管理は問題のエンジンの送り主を”Молтек”( Moltek)受取人はウクライナドニエプロペトロフスクの”株式会社 УКРНИХРОМ”(UKRNIHROM)だと報告しています。このエンジンの使用方法と修理方法について記された技術的文書も発見されました。
 「このエンジンが輸出されたとしても、周辺国では運用は不可能です。したがって高度な技術のもと修理または近代化するつもりだったことを示唆しています」(素晴らしく翻訳自信なし!誰か原文を読んでみてください)と民事裁判所は語りました。この件に関しては軍事技術不法輸出犯罪法第二条と刑法第188”密輸”に違反したとして調査しているとのことです。


 問題のエンジンは、ズヴェズダ(Звезда)工場で製造された物でクリヴァク型の補助動力機関として搭載されていたタイプだと推定されています。しかし、類似のタイプのエンジンが発電所や高速水中翼船でも使用されており、現在利用出来る情報からは「廃艦処分になったクリヴァク型のエンジンだ」とは断言できないでしょう。

 これが汚職の類なのか、政治とは全く関係ない密輸未遂事件なのか、送り主と受取人が実在するものなのかについても記事には全く書かれていません。今後の展開が気になりますね。