ロシア海軍太平洋艦隊旗艦”ワリャーグ”は韓国訪問を終えた

　11月9日から韓国の仁川を訪問していたロシア海軍太平洋艦隊旗艦、親衛ロケット巡洋艦”ワリャーグ”は訪問を終えて本日ウラジオストクへの帰途につきました。(flot.com/ノーボスチ)

　「ワリャーグの仁川訪問は歓待と好意の雰囲気のもと行われました」太平洋艦隊司令部報道担当官は語りました。太平洋艦隊は11月11日(ポッキーの日で有ると同時にAppleTVが日本で解禁された日でもあります)にメドベージェフ大統領と共に1904年の日露戦争で連合艦隊と交戦の際に損傷し仁川沖で自沈したロシア帝国海軍巡洋艦”(旧)ワリャーグ”の軍艦旗を貸与する式典に参加しました。同式典は現在の巡洋艦”ワリャーグ”上で行われました。軍艦旗はワリャーグのウラジオ入港後にモスクワかサンクトペテルブルクに送られるだろうとのこと。仁川に有る、自沈した旧ワリャーグと砲艦コレーツの功績を称える記念碑に花輪をそなえるイベントも行われました。

　他にも、太平洋艦隊代表団が韓国海軍司令部と会談を行ったり仁川市役所を訪問したりといったことを行ないました。また、ワリャーグの乗組員と韓国海軍の水兵との間でいつも恒例のスポーツ大会が行われました。

　仁川訪問、しかも旧ワリャーグの軍艦旗貸与となれば、駆り出されるべき艦はただひとつ。そう、”空母キラー”ことスラヴァ級のワリャーグです。てなことで仁川へ派遣されたワリャーグでしたが、軍艦旗は”返還”じゃなくて”貸与”ですかい。どうせまた”記念碑とか記念館に飾っておくニダ!”とかなんとか言ってまた返さなかったんだろうけど(シャルル・ド・ゴールを見習ったのかい？ん？)、そこは返還して欲しかったものです。今更106年も前に連合艦隊が撃破した事実をあげて不快感に浸るほど右翼でもありませんし。ま、もっとも旧ワリャーグは日本が引き上げて修復して後に二等巡洋艦”宗谷”になっちゃうんだけど(日本海軍から除籍されて返還される)。

(↑"Battle of Tsushima ")