Su-35の中国への供給の布石

 ノーボスチは、RosoboronexportのАлександр Михеев(アレクサンダー・ミケェエブ)がエアショー・チャイナ2010(珠海航空ショー)のオープニングセレモニーの後に「Rosoboronexportは中国と共にSu-35の供給について話し合う準備ができている」と語ったと伝えました。

 「私たちはこの問題について中国人のパートナーと共に取り組む準備が出来ています」と彼は述べました。更に彼はSu-30MKシリーズ(Su-30MKK/Su-30MK2、いわゆる殲撃13)やSu-27(Su-27SK/Su-27UBK/殲撃11)が中国へ輸出または生産されたことを引き合いに出しました。殲撃11Bの件で中露が揉めたことは未だ記憶に新しいです。

 現時点でSu-35が中国へ輸出されると確定したわけでは有りませんが、輸出されればSu-27系列の生産中止分の代替機として配備されるのでしょうか。Su-30MK系列機の代わりとしても配備できそうですが、Su-35は単座基本だったはずなので。輸出されるならば恐らくSu-35BM系列の機体になるでしょう。Su-35BMの初飛行は2008年2月。当然Su-27と比べ大幅に性能が向上しており、世間一般風に言うなら「第4.5世代ジェット戦闘機」、ロシアで言うところの「第四世代++」機に成ります。あぁ恐ろしい。殲撃11Bの一件で中露間で対立が有りましたが、Su-35の輸出を考えるほどにまで関係が改善されたならSu-30MK3にも何か進展が出てくるかもしれません。

 J-10が飛行を披露した、とか、FC1が披露された、とか華々しい報道の中にはこんな物もありましたよっと。