プーチン首相は戦略原潜「アレクサンドル・ネフスキー」を訪問した

 Tu-160に乗り込んで満面の笑みを披露したりF-1(車のね)に乗ってみたり微妙な腕前のピアノ演奏と微妙に下手くそな歌唱力を魅せつけたり何かとパフォーマンスに事欠かないプーチン首相ですが、今度は戦略原潜アレクサンドル・ネフスキー」に潜入したようです(flot.com)。(もちろんKGBスキルで密かに潜入しました公式訪問です)

 「アレクサンドル・ネフスキー」はロシアが鋭意開発中の最新鋭戦略原潜(戦略原子力水中巡洋艦)「ボレイ」型(プロジェクト955)の二番艦で、2004年3月19日に起工されました。正確にはプロジェクト955をベースに艦体を延長してSLBM”3M14 ブラヴァー”を20基搭載するプロジェクト955A、1番艦”ユーリー・ドルゴルーキー”の準同型艦になります(955型の場合ミサイル搭載数は16基)。

 プーチン首相は13日にアレクサンドル・ネフスキーの係留試験の様子を見学した。艦長のВасилий Танковид大佐は、乗員はテストの準備が出来ていることを報告した。首相はそれに対し乗員を激励し祝意を表した。ましたプーチン首相は艦のミサイルサイロを見学し船の甲板上の潜水艦のエンブレムの横で記念撮影をした。

 ボレイ級はロシア連邦国営単一企業「セヴマシ」で建造されています。セヴマシュ(セブマシ)はセヴェロドヴィンスクに有り、ロシア最大級の造船工場を持ちます。「アレクサンドル・ネフスキー」は第4世代戦略原潜で、2011年12月に海軍に引き渡される予定です。現在同艦はセヴェロドヴィンスクで係留試験(これはもう終わったわけですが)などの各種試験を行い艦の性能を確認中です。そして、この艦は太平洋艦隊に編入予定です。(ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊のガジェーヴォに配属予定)

 搭載ミサイルであるブラヴァーも17日には本命の”ユーリ・ドルゴルーキー”から試射を行う予定です。試験海域である白海凍結のため2011年初夏まで試射は延期だということです。”冬になったら試射中止”はまぁ毎年のことですが、残念・・・・。