ロシアは2020年までに4隻の空母の建造を開始する

 flot.comがロシア新空母について報じていました。

(↑これは完全にネタです)
 

RIAノーボスチは国防省の情報を引用して、ロシアは2020年までに一連の4隻の航空母艦の建造を開始すると報じた

 はぁはぁ新空母ね・・・・最近聞かなかったなぁ・・・・・・・・って4隻!?。まてまてまて・・・・・いやいやそういやこんな話も有りましたなぁ(信頼のシア様です)。
 現在、新空母は設計と技術的文書の作成が進行中ということです。「ロシア海軍に相応しい運用のために4隻の空母を建造します」と情報源の政府機関は述べました。

 2008年に「2012〜2020年に中型空母を4隻起工する」と宣言して以来2年強が経過したわけですが、計画の縮小は今のところなさそうな勢いです。
 というか、むしろ拡大しています。中型空母といえば、例えばフランス海軍のシャルル・ド・ゴール。あれは現在の空母としては中型で満載排水量は40,600t。つまり、2008年時点ではその程度の大きさの空母を想定していたのでしょう。ところが・・・・・Анатолий Шлемов中将が2009年に述べた”新空母の概要”では「原子力動力かつ排水量6万トンクラス」とされており、現在でもそれは訂正されていないようです。6万トンクラスですから、2008年度より大型化しています。もっとも、現行の空母”アドミラル・クズネツォフ”(プロジェクト1143.5)は満載排水量67,000tとのことですから排水量的には現行維持ということになります。しかし、アドミラル・クズネツォフのこの数字にはP-700グラニトのような”通常の空母には搭載されていないであろう武装”関連の数字も含まれるでしょうから、ロシア新空母はアドミラル・クズネツォフより大型化するのかもしれません。なお、空母は少なくとも3隻を北方艦隊と太平洋艦隊向けに建造するということですが、将来6隻にまで数が拡張される可能性があるということです(3隻って・・・1隻どこへ行った?w)

(↑スホーイT-50)
 新空母の航空機は”PAK FA(戦術空軍向け将来戦闘複合体)”(スホーイ T-50)の海軍型を搭載する予定です。これは第5世代ジェット戦闘機です(これを主力として小型艦上機のMiG-29Kを組み合わせるのかな。T-50に一本化するのかもしれないけど)。さらにベガ設計局(концерн "Вега")のUAV(無人航空機)を搭載するということです。


 ロシア新空母は美味しい話題ですね。建造隻数が同じ記事の間で転々としたり、6隻は無理だから4隻に減らしたけど”やっぱり6隻欲しい!”って気持ちがビンビン伝わってきたり、新型空母の記事のはずなのになぜかソースの記事の半分ほどがアドミラル・クズネツォフのスペック紹介に徹していたりとか(うまく誤魔化しやがって・・・・)。配備はやはり北方艦隊と太平洋艦隊を想定しているようです。最初は「北方艦隊に1隻、太平洋艦隊に1隻、黒海艦隊に1隻、バルト艦隊に1隻」とかブツブツ呟きながらんなアホなと。極東でロシア空母がまた活動する日が来ると思うと嬉しいですが、我が国の防衛事情は予算面やかねてから用意されている某政党などに代表される内圧に加えて、ますます外圧も厳しくなりそうだと考えると・・・・・・。