ウクライナ潜水艦”ザポリージャ”はディーゼルエンジンのテストを開始した

 以前にロシア海軍総参謀長第一代理オレグ・ブルツェフ中将が修理に協力すると発表したウクライナ海軍唯一の潜水艦”ザポリージャ”がディーゼルエンジンのテストを行っているようです。(flot.com)

(↑キューバ海軍のフォックストロット級)
 ダイバーがまず潜水艦の水中部分を検査し、そののちにエンジンテストが行われました。最小出力から最大出力まで様々な条件でのテストが行われました。なお、画像はともかく文書から判断すると今回稼動させたのは右舷側のエンジンのみのようです。

(↑”ザポリージャ”のディーゼル機関のテスト)
 ”ザポリージャ”はソ連海軍時代はB-435(フォックストロット級/プロジェクト641)と呼ばれていた艦で1970年11月6日に就役し1971年にソ連海軍に編入されました。就役中に航海した距離はのべ13000海里になり、魚雷発射の実施で海軍総司令官司令官に表彰されたということですが、1997年に黒海艦隊の潜水艦の分割の合意に基づいてウクライナ海軍に編入され”ザポリージャ”と名付けられました。ですが、この分割以降”ザポリージャ”は一度も海にでておらず、公式にはバラクラヴァのウクライナ国防省管轄の艦船修理工場で修理されていることになっています。さらに2003年2月以降は黒海艦隊で第13艦船修理工場で修理されているということです。このようにウクライナ海軍に移籍してからは稼動状態にないのですが、ウクライナは現役復帰を目指して修理を行っていました。が、何時まで経っても自体が進展しないのでロシアが援助を申し出たのが2010年3月。その後9ヶ月程かけて機関のテストを行えるまで修理されたようです。(”ザポリージャ”の詳細はこちら。今回は内容の殆どがここを参照しています。)

(↑2009年11月29日の”ザポリージャ”)
 今日で2010年も終わりですが、2011年には期待のブラヴァーも恐らく就役するでしょうしPAK FAについても更なる進展が見られるでしょう。楽しみですね・・・・中国のステルス殲撃とSu-35BMの対中輸出はちょっと遠慮したいですが。来年もまたよろしくお願いします。それではまた。