今年のうちに2機のMiG-29Kがロシア海軍に納入される

 インド海軍へシーハリアーの後継機として輸出されているMiG-29Kの、ロシア海軍への納入の見通しがひとまず立ったようです。

 Flot.com:ロシア海軍は、今年最初の二機のMiG-29K戦闘機を受領する
      http://rusnavy.com/news/navy/index.php?ELEMENT_ID=11447

 
 最初の二機の艦上戦闘機MiG-29Kが今年のうちにロシア海軍へ納入されるでしょう。
 それらの航空機は空母”アドミラル・クズネツォフ”に配備されるでしょう。

 これに先立ち、”ロシア航空機製造組合 MiG”の総取締役ミハイル・ポゴシャン氏は記者会見で「インドに16機のMiG-29Kが輸出された後、ロシア海軍司令部のMiG-29Kに対する関心は増大している」と語りました。

 ロシア海軍のMiG-29Kは輸出型とは異なる機器を搭載するでしょう。インド海軍は最初の16機のMiG-29K戦闘機を受領し、さらに29機のこの種の戦闘機をMiGから購入する契約を締結しています。

「だから僕と契約して、MiG-29Kになってよ!」

 いよいよロシア海軍機動艦隊も近代化への道を歩み始めました。現行の艦載機であるSu-33は20機が在籍し、10機づつで1個飛行中隊を形成し、その中隊が二つ存在するそうです。ロシアが極度の経済難だった1990年代半ばに生産されたSu-33は2015年頃に寿命に達します。体寿命を2025年まで延長する改修を行う予定ですが、新しい世代の機体を導入する必要があります(そもそもSu-33が量産された時期ロシア経済はアレだったので量産モデルで対地対艦攻撃能力が備わってる機体は現時点でも改修が行われた12機程度と言われています。R-77は・・・どうでしょうかねw)。

(↑Su-33)
 新世代機はPAK FA最有力候補のスホーイT-50の艦載型を”主力”としてMiG-29Kを補完として配備するというビジョンになっています。これまでの報道を見ているとさらにベガ設計局の無人機(UAV)も搭載されるようです。これらの機体が本格的に配備されるのはクズネツォフではなく、計画中の新空母です。クズネツォフに替わる新空母は5〜10年単位で計画を組んでいく必要がありますが、Su-33の寿命はそれほど長くはありません。スホーイT-50は現在制式化へ向け鋭意試験中なので既に運用実績もあるMiG-29Kが先にロシア海軍へとやってくるわけです。1〜2年ほど前からMiG-29Kがやってくる、ということは言われていましたが、ようやく実現しそうです。SLBMブラヴァーといいMiG-29Kといい2011年は楽しみな年です。