インド空軍は次期主力戦闘機にSu-30MKIを内定した

【この記事はエイプリルフールの、何の根拠もない飛ばし記事です。ただ、MKIが落選していないのも事実です。】
 海軍はシーハリアーの後継にMiG-29Kを採用し、空軍が次期主力戦闘機(中型多目的戦闘機)を物色していたインドですが、それもSu-30MKIで決定したようです。

 インドは老朽化したMiG-21の後継機を”中型多目的戦闘機”(MMRCA・Medium Multi-Role Combat Aircraft計画)の名前で検討しており、候補にはF-16 Block 60+・F/A-18E/F・Su-30MKI(追加調達)・MiG-35・ユーロファイター”タイフーン”・サーブ39"グリペン"・ラファールを挙げていました。
 インドがこの計画で導入するのはどのみち第4.5世代ジェット戦闘機ですが、インドが真に欲していたのは第五世代ジェット戦闘機でした。この件に関しては既にロシアとPAK FA(スホーイ T-50)の開発に関して協力する契約を交わしており、将来的には恐らくPAK FAかそれをベースにしたインド向け第五世代ジェット戦闘機を導入することになると見られています。
 なのでインドはこの中型多目的戦闘機の”制空戦闘機”的要素はPAK FAまでのつなぎ的存在と位置づけ、”攻撃機”的要素は既に一定の成功を見せているSu-30MKIの導入で解決できると考えたようです。また、導入されるMKIが現行の仕様そのままなのか若干の改良が施されるのかは不明(おそらくそのままでしょう)。

(↑Su-30MKI)
 Su-30MKIは制空能力も高く、攻撃能力も全天候性を持ち精密誘導兵器を運用できるなど高い水準の機体ですが、機体価格が(例えば今回候補に上がっていた)MiG-35やF-16のような中軽量級戦闘機と比べると高価な点がネックとなります。とはいえMiG-35やF-16 Block 60+などはMiG-29やF-16A・C初期型などと比べると大きくマルチロール性などが向上している一方で価格もそれを反映しているので、既存のSu-30MKIの追加調達という形とできる方が稼働率・整備性・維持費の点で有利だと踏んだのかもしれません。インド空軍はMiG-29を導入していますが、MiG-35は大幅にMiG-29から改良が加えられており、どの程度MiG-29と整備や部品調達を共通化出来るかは未知数の領域で、あまり現実的ではないでしょう。

(↑MiG-35)
 Su-30MKIが中型多目的戦闘機で採用されたことについてスホーイ及びロシア航空機製造組合ミグの総取締役ミハイル・ポゴシャンは「インドは我々にとって最良のパートナーの一つであり、インドとロシアは何年も互いに友好関係を維持してきました。また、今後も良好な関係を保っていくでしょう。我々の戦闘機はこれからの武器市場に於いて最も重要な役割を果たしていくことになります。」と語りました。MiG-35がインド空軍に「撃墜」されたことでミグはまた一歩後退したことになりますが、ロシア国内向けにMiG-31の近代化改修を行う機会もあるでしょうし、インド海軍のMiG-29Kで少しは食いつないでいけるでしょう。もっともポゴシャンの肩書きからわかるように、もはやミグは独立した企業では無いのですがね。
【Su-30諸元】
全幅:14.70m 全長:21.94m(機首プローブ除く) 全高:6.35m 
主翼面積:62.0m² 空虚重量:17,700kg 最大離陸重量:34,500kg 
最大兵装搭載量:8,000kg AL-31FPターボファンエンジン×2 
推力:122.6kN(A/B) 最大速度:マッハ2.3 海面上昇率:13,800m/min
実用上昇限度:17,300m 航続距離:1,620nm(機内燃料のみ) 
乗員:2名 固定武装:GSh-30-1 30mm機関砲


 なお、4月1日はエイプリルフールです。