韓国は次期主力戦闘機にPAK FA (スホーイT-50)を検討する

 各方面からの情報によると、韓国は次期主力戦闘機の選定対象にPAK FA(将来前線航空機システム)を加えるようです。(ノーボスチ)

 韓国国防省は、60機程度のPAK FA購入の可能性があることを宣言した。韓国がロシア世界武器貿易分析センターに提出した短いリストには、4つの会社名と機種名が記されていました。
 ・ロッキード・マーチン F-35
 ・ボーイング F-15SE
 ・ユーロファイター   タイフーン
 ・スホーイ PAK FA

韓国国防省の見積もりによると、60機程度の第5世代機を購入するのにかかる費用は8290億ドル(あるいは7860億ドル)になると見積もっています。

 ロシア当局は韓国の第5世代機の採用に関して「北朝鮮以外からの非対称戦な脅威に対するより効果的な抑止力である」と分析しています。つまり、中国あるいは日本などです(非対称戦という意味ではなさそうです)。
 政府機関の専門家によると、戦闘機購入に関する決定的な調印は来年の10月になり、さらに新型機が空軍で実戦任務に就くにはさらに4年がかかるとしています。ただし、この数字には機体の生産時間が含まれていないことは明白なので、現在開発中のF-35やPAK FAやF-15SEの場合は最終的な確定的な就役の予測はできません。

(↑F-35)
 さらに、ロシア当局は韓国が新しい攻撃ヘリコプターを購入することも確認しています。候補の機体はAH-64D・EC-665・T-129・AH-1Wです。
 この計画は1840億ドル(あるいは1750億ドル)の経費を掛けられ、36機のヘリを購入する契約を来年10月に調印するとされています。

 一方、ロシア空軍では2016年にPAK FAが就役する予定で、現在は3機が基準に適応しています。
【追記】T-50は現在1機が空力特性試験用、もう1機は搭載システム試験用に使われているとされています。この情報が伝わった後にさらに1機増えたか、噂通り本当に1機が墜落していたかのどちらかでしょう。

 
 韓国はPAK FAの名前を出していますが、日本同様本命はアメリカ製のF-15SEまたはF-35で、PAK FAやタイフーンは当て馬でしょう。F-15Kが選定された時も、Su-35が候補に上げられており、選考過程ではラファールが最優秀だったにもかかわらずF-15Kを導入しています。つまり、同時に候補に上がっていたSu-35・タイフーン・ラファールはアメリカから有利な条件・譲歩を引き出す当て馬だったわけです(もっともSu-35は単座制空機なのでF-15Kとは性格が異なるのも事実です)。
 これを念頭に置くと
 ・F-15K→F-15SE
 ・タイフーン→タイフーン
 ・Su-35→PAK FA 
 ・F-35←New!
って感じですか。また、韓国は既にF-15Kで第4.5世代機を導入しているため、致命的な欠陥でもない限りわざわざ4.5世代機のタイフーンを買い直すことは考えにくいので、やはりPAK FAは当て馬だと思われます。確かに、アメリカのF-22に相当する位置づけの製品ですから、日本や中国に対する優位点アピールを考えているとすれば一応納得は行きますし、実戦部隊からは外れているようですが未だT-80Uも陸軍で現役なのでロシア兵器を運用する下地はあるといえばあるのかもしれませんが、やはり当て馬だと解釈するのが自然だと思われます。


 にしても、「T-50は我が国の練習機ニダ!T-50の名称をパクったロシアは謝罪と賠償(ry」なんて言ってたのにね。

 もちろん、当て馬にしてただで済むわけがありませんね