SLBMブラヴァーは2011年末までに4回の試射を行われる

 FlotPromによると、ロシアが開発中のSLBMブラヴァー”は2011年末までに4回の試射を行い、結果が良好な場合海軍に採用されると7月31日にロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー海軍大将は発表しました。

(↑ブラヴァー)
 「ブラヴァーの試験は2011年の年末までが行われる限界でしょう。4回の実験が行われます」ブラヴァー主任設計者は述べました。ウラジーミル・ヴィソツキー海軍大将は「いつ試験中のミサイル複合体が採用されるにしても、少なくとも二回は試射が行われるでしょう」と語りました。また彼は「2020年までに様々なクラスの40隻の船についての近代化を予定している」と述べました。
 「試射が正常に行われれば、海軍で採用されるでしょう」海軍大将は締めくくりました。

(↑ネルパ)
 また、ウラジーミル・ヴィソツキー海軍大将は2011年末までにアクラII級原潜(971M型/09710型) "K-152 ネルパ"をインドへ引き渡すと発表しました。「最早、原潜の引渡しに障害はない」かれは述べました。インド人の乗組員は必要な訓練を完了したという。


 ブラヴァーはいよいよ制式採用が迫ってきました。最早これについて言うことはないでしょう。既に今年も試射が1回行われており、順調に実績を残しています。ネルパも完全に事故の痛手から復帰し、インドへリースされようとしています。インドはチャーリー級”チャクラ”のリース以来原潜を保有していませんでしたが、再び保有することとなります。

(↑R-29RM発射)
 また、ロシアはデルタIV級二番艦 "K-84 エカテリンブルク"から7月27日に既存のR-29 SLBMのアップデート型であるR-29RMU"シネーワ"の発射に成功しており、弾道ミサイル関連は問題なしのようです。

 ”ブラヴァー”SLBMはロシアが開発中の新型SLBM。新鋭戦略原潜”ボレイ級”(プロジェクト955)に搭載される。プロジェクト955(ユーリ・ドルゴルーキー)には16発、拡大型のプロジェクト955Aは20発搭載する。ミサイルは射程約8000kmで、低空飛行特性を備え、最大10個の核弾頭を搭載できる。三段式で一段目と二段目は固体燃料、三段目は「再突入体の再突入時の機動性を確保するため」液体燃料を使用する。正式名称は3М14 «Булава»またはR-30、DoD番号ではSS-NX-30と呼ばれる。