巡航ミサイル原潜”クルスク”乗組員の追悼式典が行われる

 2000年8月12日に北方艦隊の巡航ミサイル原潜K-141クルスク(オスカーII級/プロジェクト949A)がバレンツ海で沈没した日を迎え、犠牲となった乗組員を追悼する式典が各地で行われました。

(↑存命中のクルスク)
 クルスクの所属していた北方艦隊では早朝からセントニコラス大聖堂で式典が行われ、北方艦隊の参謀長のアンドリュー・ボロジン少将やムルマンスク地域の政府や地方行政の代表者が出席し献花が実施されました。少将は演説で「118人が亡くなった悲劇は、私たちの仲間の市民の何百万人の心を攪拌している。」「彼らの勇気と決意が常にロシアの潜水艦の例になる。」と述べました。なお、北方艦隊のクルスク犠牲者追悼のモニュメントは原子力潜水艦に因んでモニタリングポストの直ぐ側にあります。(ソース)

 同じく北方艦隊が管轄するセヴェロドヴィンスクでも追悼式典があり、基地司令官はもちろん行政や企業の指導者や退役軍人クラブ、地域住民が出席しました。「厳粛な儀式」でクルスク沈没11周年を追悼しました。北方艦隊の原潜基地はセヴェロドヴィンスクが最大のもので、追悼はむしろこちらのほうが本場といえば本場ですが。(ソース)

 黒海艦隊の本拠地であるセヴァストーポリでも式典があり、艦隊司令官や退役軍人団体や親戚、死んだ乗組員の友人や同僚の代表者に加えて国防大臣やウクライナのベテランダイバーなどが出席。黒海隊司令と副司令が記念碑の前でゆったりと花を捧げ死んだ乗組員に賛辞を送りました。(ソース)

 遠く離れた太平洋艦隊でもウラジオストクで同様の式典が行われ、献花などが行われました。(ソース)

 クルスク沈没事故犠牲者の追悼は毎年この時期の恒例行事で、海軍では艦隊区分の別け隔てなく追悼式典が行われます。