日本近辺にロシア空軍のA-50が飛来

 2月8日発表の統合幕僚監部の資料(PDF)によれば、早期警戒管制機A-50や戦略爆撃機Tu-95を含む合計5機の空軍機が日本領空に接近したとのことです。

 Tu-95が日本領空に接近するのはさほど珍しいことではありませんが、早期警戒管制機であるA-50"メインステイ"がやってくるのは極めて珍しい事です。A-50は「格納庫の女王」などと呼ばれたりするほど予算的・部品的問題で稼働率が低いと言われたりしていた機体であり、またそのNATOコードネームが表すように重要な機体でありロシア軍でも貴重な戦力であるため大胆に他国の領空に接近して偵察を行うとはあまり考えられていませんでした。
 ロシアはここ数年で急速に経済を回復させ、軍も近代化・増強を進めていますが、最近まで予算の投入が遅れていた極東のA-50がこのような積極的な行動を行うというのはやはり印象深いものです。
 また、サブタイプは不明なもののSu-24も2機随伴しており、A-50と共に日本海で偵察行動を行なっていたようです。写真から判断するにおそらく電子戦機型のSu-24MP(そうでなければ光学偵察機のSu-24R)でしょう。
 Tu-95(サブタイプはTu-95MS)は例によって、宗谷海峡を通過して太平洋側まで進出しています。