ソ連製Industar 50-2 with NEX-5 その2

 前回のレビューからいささか間が開きましたが、ある程度はIndustar50(インダスター50)で写真が撮れたので(そんな大層なものではありませんが)作例として載せてみようかと思います。
 写真は全て下の構成で撮影しています
 
NEX-5八仙堂のマウントアダプター→Industar 50-2 
 フード等はなしです。また絞りは開放のF3.5です。レンズとボディーのマウントが電気的に接続されていないためExifにはF1として表示されています。
 また、このIndustar 50はレンズにマルチコートが施されていないため、強烈な光源がモロに映り込むような構図だとえらい事になったりします。





諸般の事情で貼れなかった朝顔の写真

 五枚ほど貼ってみました。トリミングが入ってます。生の画像はこっちに。枚数はそっちの方が多いです。
 構図が微妙な写真がありますが、35mm換算で焦点距離75mmという画角がネックになることがあります。神社の写真なんかは、中望遠な焦点距離と後ろに下がれないのと障害物とで少し惜しい感じです。
 朝顔のは単に時間不足で適当な構図で撮ってます。朝家を出る直前だったので・・・。

 強烈な光さえなければ明るい情景もうまくこなしてくれますが、暗い情景のほうが描写が上手い気がします。”鷹の目レンズ”の名に恥じないくっきりとした写りで、解像感はやや劣る場合もあるものの(虫が苦手な方もいらっしゃるので写真は上げませんが、毛虫の写真だと特にそう感じます)朝顔の花弁の模様などは描ききれているように思います。神社の”寂れた”感じもなかなかいいです。

 マウントアダプターを含めてもかなり軽量なので、50mm(換算75mm)という画角が惜しいです。望遠が悪いわけではありませんが街中のスナップだといまいち距離が取れなくて詰みます。
最短撮影距離が60cmなのでマクロレンズ的使い方にもあまり向いていません。あと、やはり口径が小さいので結構盛大に手ブレします。屋外でも暗いところではそれなりに感度は上げておいたほうがいいでしょう。

 キットの付属レンズにはない”空気感”を盛大に感じられる良いレンズだと思います。(特にあの寂れた感じが)光学系はTessarなので腐っても一応はツァイスです。ま、製造は事実上のパクリでソ連のKMZですが。ライセンスも多分受けてないと思います・・・。換算50mmくらいでスナップにも使えそうな焦点距離のIndustarも欲しいですね。なんでも28mmのやつもあるとか・・・コンパクトですし。
 ヤフオクで5000円だったので、かなりお買い得なレンズだったと思います。