Kindle Paperwhiteで自炊本を読むときのコツ

 前回レビューしたKindle Paperwhite、好調です。Amazonギフトカードの代わりにVプリカを作って、そこからの引き落としで本を買ってます。余談になりますが、Amazonギフトカードと違ってVプリカプリペイドでありながらVisaのクレジットカードの扱いになるのでいろいろな場面で使えて便利です。使いすぎもありませんしね。AmazonYahoo!かんたん決済でも利用できます。不便なのは、前払いした金額を使い切ったらチャージするのではなく、新しくカードを作ることになる点でしょうか・・・クレジットカード番号も変わるはずだと思うので、面倒です。
 
 閑話休題Kindle Storeのラインナップが幅広いのは前回も書いたことなのですが、やはり手持ちの本をKindleで読みたいという需要はあるはずです。Kindle Paperwhiteは2GBのストレージしか持たない点やSDカードスロットが無い点など、自炊派には不便なことも前回お伝えしました。しかし、自分も含めてガチ自炊erよりもライトでカジュアルな方がほとんどだと思うので、そういった方むけにKindle Paperwhiteでの”自炊したネタの調理のコツ”を書いてみようと思います。
 
 【前提として、本の自炊は各自で行なってください】
 
 取り込んだデータを本にしてKindleに送るにはCalibreというソフトを使います。WindowsMacLinux版が用意されているので、Gentooを使ってるナイスガイでも快適な自炊Kindleライフを送れます。特筆事項もないので普通にダウンロードして、インストールしましょう。
 
 Calibreの使い方の解説なんて面倒なので、このサイトを参考にしてください。"画像アーカイブ(zipファイル)をKindleで読む"って項目が該当します。
 さて、その項目では「現時点でKindle Paperwhiteは画像(jpg、pngファイル)の圧縮zipファイルには対応していません」ので、ユーザー側で何とかしてみようという趣旨なのですが、手持ちのjpgで自炊したドクロちゃんはなぜかまともに変換できない。jpgの入ったフォルダをzipで固めてCalibreにドラッグしても「このアーカイブには電子書籍はありません」というようなダイアログが出て処理が先に進みません。なぜだ!?坊やだからか!?
 ところで、そのサイトの文章を読み進めていくと”ブラックジャックによろしく”が出てきます。”JavaJavaScriptブラックジャックブラックジャックによろしく位違う”、で有名なあのブラックジャックによろしくです。2004年5月ごろ、さらば宇宙戦艦ヤマトのTV放送を成恵の世界のCMと共に散々邪魔しまくってくれたブラックジャックによろしくです。いろいろと感慨深いので、タダなら読みたいなぁ・・・と思っていたところ、そのサイトの著者はこの”ブラックジャックによろしく”を変換してKindle Paperwhiteで読んでいます。どうやらブラッ(ryはPDFで配布されているようです。幸い、うちにはMacOS Xという標準でPDFをシームレスに扱えるOSがあるのでドクロちゃんを変換してみます。MOBI形式に変換してKindleに送ってみるが・・・なぜだ!なぜ表紙以降の数ページしか変換されない!?坊やだからか!?
 
 冷静に考えてみれば、うちのドクロちゃんは1ページづつ取り込んだjpgを独立したページとしてPDFに変換しましたが、ブラックジャックによろしくは全てのページが1つのPDFに収まっています。どうやら、そこがミソのようです。
 つまり、自炊(→PDFへ変換)→1つのPDFに結合、とすればCalibreでばっちり変換してKindleでも読めるはずです。というか読めました。
 
 まぁ自炊する段階でよくフォーマットを吟味しておけば回避できる話ではあります。
 あ、折角なのでKindle Storeのおすすめを紹介しておきます。プロジェクトXの書籍版のKindle版が1冊100円で売られています。分量はさほど多くありませんが、100円ですし面白いですし。買ってみて損はないシリーズだと思います。