ロシア軍とキルギス軍は合同で対テロ訓練を行う

 ロシア軍の航空機が6月3日〜7日にキルギス共和国で行われる演習”Dostuk 2013”に参加するとのこと。(RIAノーボスチ)
 参加するのは中央軍管区(CVO)の管轄下のカント空軍基地に所属する機体。このカント空軍基地はキルギスの首都ビシュケクの隣にあるカント市に設置されているキルギス空軍の基地を間借りした基地で、先日使用期間延長が決定されました。ビシュケクのマナス国際空港内に設置されていた米軍のマナス空軍基地の閉鎖決定にともない存在感を増加させています。
 演習のシナリオは、ある村を占拠したテロリストをキルギス軍が包囲しロシア軍のMi-8と協力して村を制圧。Su-25が火力で敵を掃討するというものの様です。

(↑キルギス共和国の位置)
 カント空軍基地の記事でも書いたように、キルギスは地理的にカザフスタン中華人民共和国の間にあります。カザフスタンはロシア側なのでロシアと中国の緩衝地帯のような役割を果たしています。また、同時にアメリカのアフガン方面の作戦の拠点でもあり、いわばロシア・アメリカ・中国の3つの勢力が拮抗する地域でもあります。ロシアはキルギスとの関係を強化しており、今回の演習もそういった関係強化の手段の中の一つでしょう。