2013年初のブラヴァーSLBMの発射は9月に行われる

 「2013年初の”ブラヴァー”ミサイルの発射は9月に戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーが9月に行う」とセヴマシュ最高経営責任者のМихаил БудниченкоはRIAノーボスチに語りました。
「9月に一度アレクサンドル・ネフスキーからブラヴァーを発射することが計画されています。」彼は続けました。海軍最高司令部は今年中に2回のブラヴァー発射を予定しています。

(↑海中から発射されるブラヴァー)
 今年も初夏になり、白海方面でのブラヴァー発射が行われる季節になりました。白海はスカンディナヴィア半島近くという高緯度(地図)にあるため、流氷等の影響を避けるためブラヴァーの発射は制式採用以前から制限を受けてたためです(11月12月頃に行われた試射は複数回ありますが、1月〜5月に行われた試射はおそらくありません)。制式採用前は試験のためボレイ級(プロジェクト955)のK-535 ユーリー・ドルゴルーキーやブラヴァー実験艦であったタイフーン級のTK-208 ドミトリー・ドンスコイから年3〜4回ブラヴァーが発射されたこともありましたが、今後は乗組員習熟の為の発射が主になるのでしょう。今回ブラヴァーを発射するのも先行して試射を経験している1番艦ユーリー・ドルゴルーキーではなく2番艦のK-550 アレクサンドル・ネフスキーです。一方で海軍は2013年末までにボレイ級2隻(アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフ)とヤーセン級(プロジェクト885)1番艦のセヴェロドヴィンスクを利用することを計画しているとのことです。ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊の第31潜水艦師団に配備されましたが(火災事故を起こしたデルタ4級戦略原潜エカテリンブルクの代替とも言われる)、計画ではボレイ級は同型艦・準同型艦合わせて8隻建造され北方艦隊・太平洋艦隊に各4隻が配備される予定です。