潜水艦"ドミトリー・ドンスコイ"近況

 Flot.comより、プロジェクト941UM"ドミトリー・ドンスコイ"に関する近況です。

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 2014年6月9日の朝に戦略原潜(SSBN)"ドミトリー・ドンスコイ"―プロジェクト941"アクラ"型―は出港した。この件に関し中央海軍ポータルは北方艦隊の情報源より情報を得ている。
 周知の通り最後のプロジェクト941"アクラ"型となった"ドミトリー・ドンスコイ"は6月9日にセヴェロドヴィンスクの"セヴマシュ"を離れ海へ出た。彼の出港の目的・任務については知らされていない。

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 そしてFlot.comは"ドミトリー・ドンスコイ"が6月19日にセヴェロドヴィンスクへ帰投したことを報じています。

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 6月19日、戦略原潜(SSBN)"ドミトリー・ドンスコイ"はセヴェロドヴィンスクのベロモルスク海軍基地に帰投した。
 "ドミトリー・ドンスコイ"が6月9日に出港したことを想起させられます。
 以前の報道によると、"ドミトリー・ドンスコイ"からのSLBM"ブラヴァー"の発射は継続される。しかし、イタルタス通信の伝える所によると、2014年に"ブラヴァー"の発射を行う計画があるのはプロジェクト955A"アレクサンドル・ネフスキー"(ボレイ級2番艦)と"ウラジーミル・モノマーフ"(ボレイ級3番艦)のみである。

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つまり、6月9日〜19日の間"ドミトリー・ドンスコイ"は詳細不明の任務に就いていたわけですが、実はこの間にボレイ級3番艦"ウラジーミル・モノマーフ"の洋上試験が行われています。期間は6月11日から開始され約2週間とのことです。"ドミトリー・ドンスコイ"はSLBM"ブラヴァー"の発射にも従事してきた艦ですので、両者に何らかの関係があるとすれば"ウラジーミル・モノマーフ"の支援を行っていたのでしょう。"ドミトリー・ドンスコイ"に関しては兵装実験艦・実験支援艦として運用されることになっているので確度の高い推測が可能だと思います。