飛んだスホーイT-50(PAK FA)

 ソースはチョウニチ新聞。後にGoogle大先生で確認。遂にロシアにも第5世代ジェット戦闘機が!夢のプラズマ・ステルス、スーパークルーズ!F-22F-35?んなもん知るかい。
 2015年までに就役させたいとの意向ですが、中国に給与するという話もあって、ちょっと複雑な気分です。
 で、T-50、即ちPAK FA(将来前線航空機システム)。

 機首の部分がYF-22に似てる感じがプンプンしますが、ロシア製軍需品(特に従来型が西側製と比べて性能が大きく劣っていたものは)はどれも西側(死語)の物のコピーでしたから致し方ないのかもしれません。とはいえ、純粋なコピー品は少ないですよ。どれも「(西側に)追いつきたい、(あわよくば)追い越したい」っていう願いの上で開発されてますから。そっくりそのままコピーしたら、絶対に追い越せないですもんね。ロシア兵器で真の西側ソックリさんは海軍のプロイエークト667A級(ヤンキー級戦略原潜)位じゃないかと。あれ、アメリカのジョージ・ワシントン級の情報をKGBが必死に盗んだ成果の産物ですからね。
 ロシア機にはアメリカ機とは違って、線が柔らかい感じがするんですよね。アメリカ機はシャープすぎるというか、「このまま行けば全部無人機になるんじゃないか」っていう不安を思込させる外観なんです。要は、人間味が無いんです。それがロシア機では、どこ製の機体にせよ「(西側に)追いつきたい、(あわよくば)追い越したい」の思い、つまり人間の思いが入り込んでいるように感じるので、なんとなく親しみやすいんです。自分は、ですがね。
 さて、問題はエンジンです。パワーがなけりゃF-22/F-35には追いつけないのでね。ロシア紙独立新聞曰く「試作機は従来からあるエンジンを積んだ試作機にすぎず、今後どのような武器を積むのかも分からない」。一方でPAK-FAのエンジンを製造する科学・生産連合サトゥルンはこれを否定。どうやら29日(金曜日)に初飛行したT-50は新型エンジンを装備していた様なのです。スホーイ設計局広報部は「飛行実験機で必要な量の試験を完了した後、新しいエンジンを搭載して第5世代航空機の初飛行が行なわれました」と伝えました。このエンジンは飛行実験機Su-27Mで試験を1月21日に行い、45分間に渡って飛行。無事試験は成功。
 T-50の初飛行は47分。場所はコムソモリスク・ナ・アムーレ工場飛行場から離陸し、そこへ着陸。パイロットはロシア連邦試験飛行士セルゲイ・ボグダン。彼は「全て計画通りに進んだ」と語りました。

 さて、http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/40818310.html(ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課)を覗いてみたところ、「T-50は、ロシアにも世界にも同じ物が無い全く新しいエンジンにより初飛行を終えた」という一文が。さらに「これは最新のエンジンであり、複数のメディアや"専門家"が言っているようなSu-35と同型のパワープラントの改良型では有りません」。な、なんだってー!?どうも、新型エンジンはSu-35のモノと比較しても高推力で自動制御複合システムのような特徴も有しているようです。なお「今、エンジンのより詳しい性能を明かす事はできない」そうです。まあ、そりゃそうですよね。統合エンジン製造会社(ODK)のPAK-FAプログラム主任イリヤ・フョードロフは「既に、全ての複合体は、充分な量の試験を経ています」と述べており、このエンジンはこの4年間で開発されたそうです。
以前、スホーイ製のT-10・S-37に新型エンジンが間に合わず既存のものを流用して初飛行していますが、今回は間に合ったのですね・・・・。
 T-50はロシア空軍の次期主力戦闘機ですが、ロシア海軍の新世代原子力空母にも艦載型が搭載される予定。現在の空母クズネツォフにはSu-33が搭載されていますが、これは老朽化により次世代原子力空母には引き継がれないようです。
 ロシアでは重戦闘機としてT-50、軽戦闘機については別途設計・調達する予定です。第5世代軽量戦闘機が完成するまでは輸出向けにアクティブフェーズドアレイアンテナ方式の電波方向探知システムのような既に実用化している第5世代の技術を使用した戦闘機MiG-35が提案されるとのことです。Mig-35は第5世代ジェット戦闘機ではなく第4世代++世代ジェット戦闘機に分類されています。
Mig-35

S-37 ベルクート