SLBM”ブラヴァー”は近日中に制式採用される

 FLOT.PROMによるとロシア軍が現在試験中の新型SLBMブラヴァー”は近日中に制式採用されるとのことです。

 ある情報源によると、11月25日に予定されていたブラヴァーの試射が悪天候により28日に順延されたとのこと。さらに一部のメディアは12月にまで延長したと主張しています。
 今回の試射ではボレイ級(プロジェクト955)のユーリー・ドルゴルーキーから二発のブラヴァーを一斉発射する予定になっており、その情報源は今回の試射で良好な成績を収めれば12月中にブラヴァー制式採用されるだろうと語りました。


 長きに渡ったブラヴァー開発にも制式採用という一切りが付きそうで感無量です。「木登りの名人は木から降りる直前に気を抜かないように注意云々」という中国の故事がありますが、これまでの実績から見て今回の試射も成功は堅いでしょう。よほど重大なトラブルを起こさない限りブラヴァーは近日中に採用(うまく行けば12月中)されるのではないでしょうか。これまでに国防相も海軍も「ブラヴァー受け入れの準備は整っている」とアピールしてきたことですし。ユーリー・ドルゴルーキーは極東に配備されることですし。年が明けるまでに制式採用を伝えられたらいいなと思っています。

(↑ユーリー・ドルゴルーキー)
 ”ブラヴァー”SLBMはロシアが開発中の新型SLBM。新鋭戦略原潜”ボレイ級”(プロジェクト955)に搭載される。プロジェクト955(ユーリ・ドルゴルーキー)には16発、拡大発展型のプロジェクト955Aは20発搭載する。ミサイルは射程約8000kmで、低空飛行特性を備え、最大10個の核弾頭を搭載できる。三段式で一段目と二段目は固体燃料、三段目は「再突入体の再突入時の機動性を確保するため」液体燃料を使用する。正式名称は3М14 «Булава»またはR-30、DoD番号ではSS-NX-30と呼ばれる。